筋トレで「心臓」が若返る?2年間で起きた驚きの変化
- 村上 拓斗

- 5月21日
- 読了時間: 3分

みなさん、日頃から「筋トレ」はしていますか?
「筋トレは筋肉を大きくしたり、代謝を上げてダイエットしたりするためのもの」
そう思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、最新の研究によって、筋トレのもたらす驚くべき効果が明らかになりました。
なんと、長期間の筋トレは「心臓の構造や機能そのものを改善する可能性がある」というのです。
今回は、高齢女性を対象に行われた興味深い論文の内容を、わかりやすく解説します!
■筋トレが心臓に与える影響とは?
この研究では、以下のような実験を行いました。
参加者: 60歳以上の身体的に自立した女性64人
グループ分け: ・「筋トレをするグループ(33人)」
・「何もしない対照グループ(31人)」
をランダムに分類
トレーニング: 週3回全身の筋トレ(8種目3セット、1セットあたり8〜12回行う本格的なもの)
期間: 2年間
2年後に、心エコー(心臓の超音波検査)を実施し、心臓の状態を詳しく調べたものです。
■筋トレで心臓の「形」と「ポンプ機能」が改善!
心臓の指標に明らかな違い(交互作用)が認められました。
何もしないグループ:加齢に伴い心臓の多くの指標が悪化
→これは年齢を重ねる上である意味自然な変化と言えます。
筋トレを続けたグループ:①形態(構造)の改善
②拡張機能(しなやかさ)の改善
簡単に言うと、筋トレによって心臓の壁が適切な厚みや大きさを保ち、血液を効率よく送り出すためのしなやかさ(拡張機能)がアップしたということです。
加齢とともに心臓の筋肉は「分厚く、硬く」なり、これが心不全などの原因となることを考えると、筋トレによる心臓の若返り効果のイメージが付きやすいかと思います。
■なぜ心臓が若返るのか?
①心臓の「力仕事」が減った
筋トレで筋肉の血流が良くなると、心臓は強い力を出さなくても全身に血液を届けられるようになり、心臓の負担が激減したことで分厚く硬かった壁が「しなやかでスマート」になった
②心臓のストレッチになる
筋トレ中に一瞬だけ血圧が上がる刺激(伸び縮みの繰り返し)が、心臓の「ゴムまりのような弾力」を取り戻す
③血管を痛める「ゴミ」が減った
増えた筋肉が、血液中の余分な糖やコレステロールを消費することで血液がサラサラ
→通り道がスムーズになり心臓が楽になった
■まとめ
筋トレは心不全等の原因となる心肥大や動脈硬化を防ぐ
加齢に伴う心臓機能低下を防ぐ有効な戦略となる
「もう若くないから筋トレなんて……」と思う必要は全くありません。60歳を過ぎてからでも、筋トレをコツコツ続ければ、筋肉だけでなく、命の要である「心臓」まで健康的で若々しく生まれ変わる可能性があります。
未来の健康への投資として、今日からできる範囲で筋トレを始めることを強くおススメします。
引用文献
Ricardo J Rodrigues,et al. Long-Term Resistance Training Improves Cardiac Structure and Function in Older Women: A 2-yr Randomized Controlled Trial.
Med Sci Sports Exerc.2026 Jun 1;58(6):1288-1299.
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