筋トレをする子どもほど学業成績が良い可能性!その理由とは?

釧路市鳥取にあるパーソナルジムR.Physio labスタッフの村上です!
「子どもには勉強を頑張ってほしい」
そう考えると、運動する時間よりも勉強する時間を増やした方が良いように感じるかもしれません。
しかし実は、運動と学業成績には関係がある可能性が報告されています。
2025年に発表された研究では、中国の児童・生徒67,281人を対象に、筋力を高める運動を行う頻度と「国語・数学・英語」の成績との関係が調べられました。
今回はこの研究をもとに、
筋トレをする子どもほど成績が良い可能性と、その理由についてわかりやすく解説していきます!
ぜひ最後まで読んでみてください!
■子供の筋トレと学業成績は関係する?
今回の研究は、中国・深圳市の公立学校に通う児童・生徒を対象とした横断研究です。
最終的に分析されたのは、67,281人
平均年齢は13歳で、女子が48.1%でした。
参加者には、過去7日間で、
腕立て伏せ
腹筋運動
ウエイトトレーニング
などの筋肉を強くすることを目的とした運動を何日行ったのかを回答してもらい、
◯国語(中国語)
◯数学
◯英語
の前学期の成績との関係を調査しています。
さらに、性別や学年、BMI、家庭環境、睡眠時間、スクリーンタイム、普段の身体活動など、成績に関係する可能性のあるさまざまな要因を考慮して分析されてました。
■結論筋トレをする子どもほど成績が良い傾向
研究の結果、
筋トレをしている子どもほど、国語・数学・英語の成績が良い傾向
が確認されています。
筋トレをまったくしていない子どもと比べると、週1日筋トレをしていた子どもでは、
国語:約11%
数学:約9%
英語:約9%
週4日では、
国語:約42%
数学:約39%
英語:約31%
良い成績との関連が強くなっていました。
テストの点数が42%上がったという意味ではありません。
筋トレをしていない子どもと比べて、より良い成績である可能性を示す指標が高かったという結果です。
■筋トレは多ければ多いほど良い?
ここで気になるのが、
「それなら毎日筋トレをした方がいいのでは?」
と思いますよね。
実は今回の研究では、筋トレをする日数が増えれば増えるほど、成績との関連が強くなり続けたわけではありません。
国語・数学・英語ともに、
週0〜4日までは、筋トレ日数が増えるにつれて良い成績との関連がおおむね強くなっていました。
しかし、
週5〜7日になると、それ以上強くなり続けるわけではなかったのです。
今回の結果からは、
適度に筋トレを取り入れている子どもほど、学業成績も良い傾向がある可能性が示されたと考えるのが妥当でしょう。
■なぜ筋トレと勉強が関係するの?
では、なぜ筋トレをしている子どもほど成績が良い傾向がみられたのでしょうか?
研究では、その可能性の一つとして脳機能や実行機能への影響が考察されています。
運動によって、
BDNF(脳由来神経栄養因子)
IGF-1(インスリン様成長因子1)
など、脳の健康に関係する物質に影響する可能性があります。
また、運動は「実行機能」にも良い影響を与える可能性があります。
実行機能とは簡単にいうと、
集中する
計画する
情報を整理する
問題を解決する
など、勉強にも重要な能力です。
さらに、定期的な筋トレによって睡眠の質や自己調整能力が改善し、それが授業への集中などにつながる可能性も考えられます。
■注意点
今回の研究を見るうえで、とても重要なポイントがあります。
筋トレによって成績が上がるという因果関係まで証明されたわけではありません。
例えば、もともと生活習慣が整っていたり、自己管理が得意だったりする子どもほど、運動にも勉強にも積極的だった可能性も考えられますし、筋トレの頻度や成績などは自己申告によるデータのため、回答に誤差が含まれている可能性もあります。
研究者も、横断研究であるため因果関係を判断できないことや、自己申告による影響などを研究の限界として挙げています。
■子どもにも筋トレは必要?
「そもそも子どもに筋トレって必要なの?」
と思う方もいるかもしれません。
論文内でも紹介されていますが、
WHOの身体活動ガイドラインでは、5〜17歳の子ども・青少年に対して、筋肉や骨を強くする活動を少なくとも週3日取り入れることが推奨されています。
筋トレというと、
「重たいバーベルを持ち上げる」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、筋力を高める運動には、
腕立て伏せや腹筋運動などの自重運動も含まれます。
大切なのは、無理に重たい重量を扱うことではなく、年齢や身体の発達に合わせて適切な運動を取り入れることです。
■まとめ
今回の研究では
筋トレをしている子どもほど、国語・数学・英語の成績が良い傾向
特に週0〜4日では、筋トレをする日数が増えるにつれて、良い成績との関連がおおむね強くなっていた
運動する時間=勉強の邪魔になる時間
とは限らないのかもしれません。
子どもの頃から「勉強か運動か」のどちらかを選ぶのではなく、
どちらも日常生活の中に取り入れていくことが身体の健康はもちろん、子どもの成長を考えるうえでも大切な習慣なのではないでしょうか。
引用文献
Zhenyu Cen,et al.Is muscle-strengthening exercise associated with better academic performance of Literacy, Mathematics and Language? Results from a cross-sectional study.J Exerc Sci Fit. 2025 Jun 12;23(4):306–312.
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