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【最新研究】ストレッチが『血管年齢』を若く保つ可能性


「ストレッチは身体を柔らかくするためのもの。」

そう思っている方は多いのではないでしょうか。

もちろん柔軟性を高めることはストレッチの大きなメリットです。

しかし近年では、それだけではなく血管の健康にも良い影響を与える可能性が注目されています。

2026年に発表された最新の研究では、ストレッチが動脈の硬さ(動脈スティフネス)に与える影響について詳しく調べられました。

今回は、この研究をもとにストレッチが血管に与える効果についてわかりやすく解説していきます。

是非、最後まで読んでみてください!


■動脈が硬いと何が問題なの?

私たちの血管は本来、ゴムのようにしなやかです。

しかし、

  • 加齢

  • 運動不足

  • 肥満

  • 高血圧

  • 糖尿病

などによって血管は徐々に硬くなっていきます。


血管が硬くなると、

血圧が上がりやすい

心臓への負担が増える

心筋梗塞、脳卒中

など、心血管疾患のリスクが高まることが知られています。



■ストレッチが血管に与える影響とは?

この研究では、18歳以上の成人を対象に、


  • 1回のストレッチ

  • 4~12週間継続したストレッチ


を比較し、PWVへ与える影響を調べた研究を集めて解析しています。


PWV(Pulse Wave Velocity:脈波伝播速度)とは、

簡単に言うと、心臓から送り出された脈が血管内を伝わる速さを測る検査です。


血管が硬いほど脈は速く伝わるため、

PWVが高いほど血管は硬い

と評価されます。


実際には、

PWVが1m/秒高くなると心血管イベントのリスクが約14%増加する

ことも報告されています。



■結論:継続したストレッチで血管が大きく改善した


残念ながら1回だけのストレッチでは、

PWV改善の傾向は見られていますが、統計学的には有意な改善ではありませんでした。


つまり、

ストレッチを1回行っただけで血管が劇的に柔らかくなるわけではない

という結果です。


一方で、

4〜12週間の継続でPWVは大きく改善したようです。


平均すると

約0.94m/秒低下

SMD -1.02


SMDは効果の大きさを表す指標で、一般的には

  • 0.2:小さい効果

  • 0.5:中程度の効果

  • 0.8以上:大きい効果

とされ、これは臨床的にも意味のある改善に近い大きさと考えられています。



■なぜストレッチで血管が柔らかくなるの?

ストレッチが血管へ良い影響を与える仕組みとして、血管の機能改善血管の構造変化の2つが考えられています。


① ストレッチで血流が増える

筋肉をゆっくり伸ばす

筋肉や血管が刺激され、血流が増加。

よって、血管の内側にはシアストレス(血流による摩擦刺激)が加わります。

この刺激が最初のスイッチになります。



② 一酸化窒素(NO)が分泌される

シアストレスを受けた血管内皮細胞は、一酸化窒素(Nitric Oxide:NO)という物質を放出します。


一酸化窒素には、

  • 血管を広げる

  • 血管平滑筋を緩める

  • 血流を改善する

という働きがあります。


そのため、ストレッチ後は一時的に血管が柔らかくなり、PWVが低下すると考えられています。



③ 継続することで血管そのものが変わる可能性

ここが今回の研究で最も重要なポイントです。


血管の壁は

  • エラスチン(弾力)

  • コラーゲン(強度)

などで構成され、加齢や生活習慣によって、

エラスチン:減少、劣化

コラーゲン:増加、硬く変性

が血管を硬くする要因とされています。


ストレッチを毎日続けると、


血流増加→一酸化窒素分泌


という刺激が何度も繰り返されることで、

血管壁の細胞外マトリックス(血管を支える組織)のリモデリング(再構築)

が起こり、血管そのものが柔らかくなる可能性があると考察されています。



■効果を高めるストレッチ方法

研究では、より効果が期待できた方法も紹介されています。


✓30〜50分程度

✓週5〜7日

✓大きな筋肉を中心に

✓気持ちよく伸びる強さ

✓20〜30秒保持

1種目3回以上繰り返す


特に、3回以上繰り返すことは統計学的にも有意に効果が高い結果と示されています。


■まとめ

ストレッチというと、「身体を柔らかくする運動」というイメージが強いかもしれません。

しかし今回の研究では、

継続的なストレッチによって血管の硬さが改善し、心血管疾患のリスク低下につながる可能性が示されました。

運動初心者の方や苦手な方にとって、ストレッチは今日から始められる健康習慣の一つです。

まずは、出来ることから少しずつ積み重ねていきましょう!



引用文献

Jeongok G Logan,et al.Musculoskeletal Stretching and Arterial Stiffness: Systematic Review and Meta-analysis of Acute and Longitudinal Interventions.Sports Med. 2026 Jul 26.



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