住む場所で「死亡リスク」は変わる?日本全国400万件以上の死亡データを分析した研究
- 村上 拓斗

- 17 時間前
- 読了時間: 5分

今回は、私たちが住む場所によって死亡リスクに違いはあるのかについてです。
健康で長く暮らすためには、食事や運動が大切なことは、多くの方が知っていることだと思います。
しかし、私たちの健康に影響するのは、それだけではありません。
「どこに住んでいるのか」
という地域環境も、健康や死亡リスクと関係している可能性があります。
2026年に発表された研究では、日本全国1,890市区町村、4,078,801件の死亡データをもとに、地域の「地方度」と「死亡率」との関係が調べられました。
この研究についてわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください!
■どんな研究?
今回の研究では、日本全国の1,890市区町村を対象に、
2017〜2019年の死亡データ
2020年国勢調査
市区町村の地理的データ
などを使って分析が行われました。
対象となった人口は約1億2,153万人。
2017〜2019年の3年間に確認された死亡は、4,078,801件にのぼります。
それぞれの地域が「どのくらい地方なのか」を評価するために、
RIJ(Rurality Index for Japan:日本版地方度指数)という指標が使用されました。
数値が高いほど、より地方・へき地的な地域であることを意味します。
さらに重要なのが、単純に「都会 vs 地方」を比較したわけではないことです。
研究ではADI(Area Deprivation Index)という地域の社会経済的な不利を示す指標も考慮しています。
簡単に言うと、
「地方には経済的に不利な地域が多いから死亡率が高いだけでは?」
という影響をできるだけ調整したうえで、「地方であること」と死亡率との関連を調べています。
■死亡率はどうだった?
結論からいうと、
死亡原因によって大きく異なりました。
まず、社会経済的な地域格差を調整した後でも、
地方度が高くなるほど死亡率が高い傾向を示したものがありました。
ただし、すべての病気で地方の死亡率が高かったわけではありません。
ここが今回の研究の重要なポイントです。
■地方で死亡率が高かったもの
社会経済的な地域格差を調整した後、地方度が高いほど死亡率が高かったものには、
心疾患
急性心筋梗塞
不整脈・伝導障害
心不全
脳血管疾患
脳梗塞
不慮の事故
交通事故
自殺
などがありました。
特に注目したいのが、
心筋梗塞や脳血管疾患など発症してから治療を受けるまでの「時間」が重要になる病気です。
地方では、
病院までの距離が長い
↓
搬送に時間がかかる
↓
専門的な治療を受けられる病院までさらに移動が必要になる
といった状況が起こる可能性があります。
論文でも、地方における心疾患や脳血管疾患の死亡率の高さについて、
迅速な医療介入が必要な疾患は地理的障壁の影響を受けやすい可能性が考察されています。
さらに問題になるのは、単純な「病院までの距離」だけではありません。
地方では、
専門医が少ない
高度な救急医療を行える施設が限られる
紹介先の病院まで距離がある
高度な処置を行う医療機関の受け入れ能力が限られる
といった要因も関係する可能性があります。
■都会の方が死亡率が高い病気もあった
一方で、
都市部の方が死亡率が高い傾向を示した病気もありました。
結核
肺炎
喘息
肝疾患
白血病
一部のがん
などです。
特に結核では、地方度が高くなるほど死亡率が低い関連が確認され、
人口密度、環境への曝露、職業・行動上のリスク、社会的孤立、住宅環境など、ADIでは捉えきれないさまざまな要因が関係している可能性を挙げています。
■地方で暮らすからこそ「予防」を大切に
今回の研究では、地方度が高い地域ほど、
心疾患、急性心筋梗塞、心不全、脳血管疾患など、一部の循環器系疾患による死亡率が高い関連が確認されました。
医療機関へのアクセスに地域差が存在するのであれば、
「病気になってから治療する」だけではなく、「病気になる前から健康を守る」ことの重要度が高まります。
身体活動を確保すること
食生活を整えること
睡眠を確保すること
こうした日々の積み重ねによって、できるだけ健康を維持していく。
地方で暮らす私たちにとっても、改めて「予防」について考えるきっかけになる研究ではないでしょうか。
■注意点
喫煙率、食生活、医療の質、環境要因など、今回の分析では完全に調整できていない要因が影響している可能性もあり、「地方に住んでいる人ほど心筋梗塞で死亡しやすい」という因果関係を証明した研究ではありません。
今回の研究が示しているのは、
住んでいる地域によって健康上の課題が異なる可能性がある
ということです。
■まとめ
地方における迅速な医療介入が必要な疾患の死亡率の高さは、地理的障壁の影響を受けやすい可能性がある
地方で暮らすからこそ「予防」の意識が大切
住んでいる場所や医療へのアクセスも、私たちの健康を考えるうえで無視できない要素の一つかもしれません。
病気になってから治療するだけではなく、できるだけ健康な状態を長く維持する。
そのためにも、日頃から運動・食事・睡眠などの生活習慣を整えていくことが大切です。
引用文献
Masahide Koda,et al.Association of municipal rurality and area deprivation with cause-specific mortality in Japan: a nationwide ecological study.BMJ Public Health.2026 Jul 1;4(3):e004913.
釧路市パーソナルジムなら「R.Physio lab」へ!
理学療法士監修釧路市パーソナルジム R.Physio labは
ダイエット&姿勢改善特化型パーソナルジムを運営しております!!
国際トレーニング資格保有のトレーナーがマンツーマンで皆様のダイエットをサポートしていきます!!
・ダイエットが上手くいかない
・ダイエットの方法が分からない
・ダイエットが続かない
・トレーニングで身体を痛めた
・トレーニングは一人では頑張れない
という理由で痩せることを諦めないでください!
当店に来て正しく健康になるダイエットを始めましょう!!




コメント