『肥満メモリー』とは?【リバウンドの科学】
- 村上 拓斗

- 5月31日
- 読了時間: 3分

ダイエット後のリバウンドは本当に悲しいですよね。
2025年に発表されたレビュー論文では、ダイエット後の体には体重を元に戻そうとする仕組みが備わっている可能性が示されています。
今回はこのレビュー論文をもとに、なぜリバウンドが起こるのかを分かりやすく解説していきます。
是非、最後まで読んでみてください!
■体は「元の体重」に戻ろうとする
私たちの体は急激に体重が減ると、
「何か異常事態が起きている」
と判断します。
すると体は失った体重を取り戻そうと様々な反応を起こします。
これは「肥満メモリー」と呼ばれ、脂肪細胞や免疫細胞の一部は肥満だった頃の特徴を記憶している可能性があると報告されているんです。
つまりリバウンドは根性や努力不足だけの問題ではなく、体の自然な反応でもあるのです。
■痩せるとお腹が空きやすくなる
ダイエット中、
常に何か食べたい
甘いものが欲しくなる
食欲が抑えられない
こんな経験をしたことはありませんか?
減量後の脳は空腹を感じやすい状態になる可能性が示されています。
簡単に言うと、
「失った体重を取り戻すためにもっと食べて!」
という指令が脳から出やすくなるのです。
痩せた後に食欲が増えるのは意志が弱いからではなく、体の仕組みとして起こっている生理学的反応であるというのです。
ではどうしたらいいのか?
大切なのは減量後の自信の身体で食べても太らないラインの食事量や、空腹を感じにくい食事戦略などの知識を身に付けることです。
■筋肉が減るとリバウンドしやすい?
いつもブログを読んでくださっている方であればダイエット中は
「筋肉を残しながら脂肪だけを落とす」
ことが重要だとされているのはご存じかと思います。
筋肉は体の中でも多くのエネルギーを消費する組織です。
ダイエット中に除脂肪体重(筋肉など)が多く失われるほど、その後の体重増加と関連する可能性が示されています。
そして脂肪細胞に肥満の痕跡が残る可能性を示す知見が報告されたとしても、この考え方は現在でも支持されているんです。
それくらい筋肉を維持するための筋トレは重要なのだとわかりますよね。
■リバウンドを防ぐために出来る事
短期間で大きく痩せる方法は魅力的に見えますが、その分リバウンドのリスクも高くなります。
長期間続けられる食習慣を身に付ける
継続的な筋トレで筋肉を維持する
これが減量後の体重維持に役立つと考えられます。
■まとめ
リバウンドは意志の弱さではなく生理学的変化が関係している可能性がある
リバウンドを防ぐために筋肉量を維持するという考え方は変わらず支持されている
ダイエットの本当のゴールは「体重を落とすこと」ではなく、落とした体重を「維持し続けること」だと思います。
早く痩せるよりもずっと続けられる習慣を作ることが大切なのかもしれません。
引用文献
Marleen A van Baak,et al.Physiology of Weight Regain after Weight Loss: Latest Insights.
Curr Obes Rep. 2025 Mar 31;14(1):28.
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