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COLUMN
パーソナルジムコラム


『人生で最も後悔すること』から考えるダイエットの始め方
皆さんはダイエットや健康づくりのために運動を始めようと思った時、なにをきっかけに始めますか? 「健康診断で指摘されてから」 「好きな服が入らなくなってから」 「体力の低下を感じてから」 これらをきっかけに動き出すことが多いのではないでしょうか。 ダイエット指導をしていると、お客様は 「もっと早く始めればよかった」 と後悔をよく口にします。 実はこの感情には、心理学的な根拠があります。 今回は、人が人生で最も後悔することについて調べた研究をもとに、ダイエットや健康づくりとの関係について考えてみたいと思います。 是非、最後まで読んでみてください! ■人は何を後悔するのか? 今回紹介する研究では、人々が人生で最も強く感じている後悔について調査しています。 その結果、 短期的には「やってしまった後悔」が大きい 長期的には「やらなかった後悔」が大きい 特に「理想の自分になれなかった後悔」が最も長く残る とされています。 ■なぜ「やらなかった後悔」は残り続けるのか やって失敗したことは、時間とともに整理ができます。 良い経験になった 次に活かせる →意味づけ
6月6日


『肥満メモリー』とは?【リバウンドの科学】
ダイエット後のリバウンドは本当に悲しいですよね。 2025年に発表されたレビュー論文では、ダイエット後の体には体重を元に戻そうとする仕組みが備わっている可能性が示されています。 今回はこのレビュー論文をもとに、なぜリバウンドが起こるのかを分かりやすく解説していきます。 是非、最後まで読んでみてください! ■体は「元の体重」に戻ろうとする 私たちの体は急激に体重が減ると、 「何か異常事態が起きている」 と判断します。 すると体は失った体重を取り戻そうと様々な反応を起こします。 これは「肥満メモリー」と呼ばれ、脂肪細胞や免疫細胞の一部は肥満だった頃の特徴を記憶している可能性があると報告されているんです。 つまりリバウンドは根性や努力不足だけの問題ではなく、体の自然な反応でもあるのです。 ■痩せるとお腹が空きやすくなる ダイエット中、 常に何か食べたい 甘いものが欲しくなる 食欲が抑えられない こんな経験をしたことはありませんか? 減量後の脳は空腹を感じやすい状態になる可能性が示されています。 簡単に言うと、 「失った体重を取り戻すためにもっと食べて!
5月31日


【ダイエット×睡眠】痩せない人が見落としている睡眠時間以外の習慣とは?
睡眠時間はしっかり7時間寝た方が良いというのはよく聞く話ですよね。 実は、睡眠時間だけではなく、 何時に寝るか も体脂肪や健康に大きく関係している可能性があり、多くの人が見落としがちな習慣です。 「平日は23時に寝るのに、休日は深夜2時」 「仕事の日と休みの日で寝る時間がバラバラ」 こんな生活を送っている方も多いのではないでしょうか? 今回は、就寝時間のバラつきが体脂肪や炎症に与える影響を調べた研究をもとに、 ・なぜ寝る時間が重要なのか ・体脂肪とどんな関係があるのか について分かりやすく解説していきます。 ■就寝時間を一定にすると体脂肪はどうなる? 今回の研究では、健康な成人女性37名を対象に6週間の観察を行いました。 参加者は全員、 睡眠時間は7〜9時間確保 特別なダイエット指導なし 特別な運動指導なし という条件で生活しています。 「就寝時間を安定させたグループ」 と 「就寝時間が不規則だったグループ」 に分けて比較しています。 ■結論① 就寝時間を一定にした人は体脂肪が減った 「就寝時間を安定させたグループ」 →総体脂肪量:減少 皮下脂
5月30日


【リバウンドの科学】繰り返すリバウンドとおさらばしたい方必見!
「せっかく頑張って体重を落としたのに、気づいたら元に戻っていた…」 そんな「リバウンド」の経験はありませんか? ダイエット中に『筋肉』を減らしてしまうと、リバウンドしやすいことは良く耳にしますよね。 では、実際にどれくらいリバウンドするのか気になりませんか? 今回は、筋肉が減るとどれくらいリバウンドしてしまうのかを追跡した研究をもとに「なぜリバウンドが起きるのか」「どうすれば防げるのか」を分かりやすく解説していきます! ■筋肉を落とすとどれくらいリバウンドする? 今回の研究では、過体重の女性141人を対象に、食事制限(1日800kcalの厳しい制限)や運動(有酸素運動または筋トレ)を組み合わせた減量プログラムを実施 目標達成後、自由な生活に戻ってもらい 1年後にどれくらいリバウンドしたかを追跡した研究になります。 ■リバウンドの原因は「除脂肪量」の減少にあった! 参加者は平均して 体重:−12.1kg 体脂肪量:−11.3kg の減量に成功 ここまでは大成功に見えますよね。 しかし、1年後の追跡調査の結果、 平均して約6kg(減った分の約半分)リ
5月25日


最高の結果を出すのはどの方法?『対面・アプリ・自己流』を徹底解説
ダイエットのためにジムに通おうと思った時、 「パーソナルトレーニングを受けるべきか」 「アプリで十分か」 「自分一人で頑張るべきか」 トレーニングの効果を最大限に引き出すためには、どの方法がベストなのか悩まれるポイントかと思います。 今回紹介する研究は、 男女79名を対象に以下3つのグループに分け、10週間の筋トレを実施 対面トレーニング:トレーナー管理下のもと1対1~4で実施 アプリトレーニング:動画や進捗管理がある専用アプリを使用 自己トレーニング:PDF形式で提供されたメニューを一人で実施 どの方法が最も効果的なのかを検証したという内容です。 ■結論:対面トレーニングが優れた効果を発揮した ①筋肉量と除脂肪体重(脂肪を除いた体重)の変化 →対面トレーニングでは筋肉量が+1.4㎏と大幅に増加 自己トレーニングでは+0.9㎏と対面には及ばず、アプリ群では目立った変化はなし ②筋力の向上 →スクワット1RM(1回だけ出来る最大の重量)はすべてのグループで向上 対面:+26.6㎏ アプリ:+19.2㎏ 自己:+19.4㎏ 対面トレーニングが大きく
5月15日


美容成分だと思っていたコラーゲンが「筋肉を増やす」最強サプリに選ばれた理由
筋トレやダイエットに取り組まれている方は、日常的にプロテインの摂取をしているかと思います。 プロテインと聞くと代表的なのはホエイプロテインで長年、筋力アップや筋肥大目的で使用されています。コラーゲンは美容や肌、関節などのイメージですね。 しかし、最新の研究でこのコラーゲンが筋肉にもポジティブな効果をもたらすと注目を集めているのです。 是非、最後まで読んでみてください! ■13種類のプロテインを比較 筋トレを行う健康な成人4,755人を対象に ホエイ ソイ カゼイン コラーゲン など、13種類のタンパク系サプリメントの摂取を比較し、 筋力 除脂肪体重(脂肪を除いた体重=筋肉量等) にどう影響したのかを比較しています。 ■コラーゲンの驚きの効果 筋力の向上 →ホエイプロテインと同等、あるいは一部の指標ではそれ以上の有効性が確認されています。 除脂肪体重の増加 →他の動物性・植物性タンパク質と比較しても有意差はないとされています。 「コラーゲン=美容」というイメージを大きく変える興味深い結果だと言えます。 ■なぜコラーゲンが筋肉に良いのか ①関節や結合
5月13日


就寝前プロテインが『筋肉の合成を最大化』させる
「プロテインは運動後にすぐ飲む」というのは広く認知されているかと思います。 では就寝前の摂取に関してはどうでしょうか。 トレーニング上級者やアスリートでは認知が進んでいるものの、運動初心者や未経験者の方にはあまり知られていないように感じます。 30歳以降は加齢に伴い筋肉量は衰えていくこと、ダイエット中は筋肉量を落としてはならないことを考えるとトレーニング上級者やアスリートではなくても就寝前のタンパク質摂取の重要性は知っておくべきだと思います。 是非、最後まで読んでみてください! ■寝る前にプロテインを飲むと筋肉は成長するのか? 若年者から高齢者を対象に筋力トレーニングと並行して 就寝前にプロテイン摂取群とプラセボ群(水)で筋肉の合成率はどうなったか を調査した研究になります。 ■結論:就寝前プロテイン群は筋タンパク合成率が大きく向上 就寝前にプロテイン摂取をしたグループは、 筋肉の合成率が22%向上 さらに夕方に筋トレをした日は、していない日に比べると 合成率が37%も高くなった とされ、12週間継続した結果は摂取しなかったグループよりも筋肉量が
5月11日


睡眠時間の確保が難しい方必見『睡眠延長』という戦略
子育てや仕事の都合、夜勤等で睡眠時間が短くなってしまう日は当然ありますよね。 「毎日忙しくて、睡眠時間は削るもの」と思っていませんか? 最新の睡眠研究では「睡眠時間を物理的に延ばす(睡眠延長)」ことが、私たちの能力を最大限に引き出すことが示されています。 今回は意図的に「睡眠を延ばす」メリットをわかりやすく解説していきます。 是非、最後まで読んでみてください! ■大前提睡眠は7~9時間を推奨 睡眠時間が6時間未満になると、脳の認知機能や神経の働きが低下することがわかっています。 日々、最大限のパフォーマンスを発揮するうえで理想的な睡眠時間とは言えません。 しかし、忙しい現代社会では睡眠時間が6時間未満になってしまうこともあるかと思います。 そこで6時間の睡眠でもパフォーマンスを低下させない対策をとることが必要なのです。 ■結論:「睡眠延長」でパフォーマンス低下を防ぐ アスリートを対象にした研究では睡眠時間を1~2時間増やすことで 身体パフォーマンスの向上 →持久力、爆発力、スピード、スキルの精度が向上した 認知パフォーマンス向上 →反応時間の短縮
5月7日


【最新研究】脂肪を減らして筋肉を増やす!『ボディリコンプ』の秘訣
筋トレをしている方であれば、誰しもが脂肪を落としながら筋肉を増やしたいと考えているかと思います。「脂肪を落としながら、筋肉を増やす」を同時に狙うことを「ボディリコンプ」と言い、筋トレ初心者等に起こりやすいとされ、トレーニング経験者では極めて困難とされていました。 しかし、2026年に発表された最新の研究では、トレーニング経験者でも「ボディリコンプ」が起きる可能性がある事が示されました。 今回は、こちらの内容をわかりやすく解説していきます。 是非、最後まで読んでみてください! ■ボディリコンプの鍵は高タンパク? 対象:トレーニング経験者男女30名 期間:10週間 比較:・維持カロリー群(消費カロリーと摂取カロリーが等しい) ・カロリー制限群(維持カロリーから-250kcalの制限) ・対照群(食事指導なしでトレーニングのみ実施) 週4回の筋力トレーニングを実施し、体組成がどのように変化するのかを調べた研究です。 ポイントは維持カロリー群及びカロリー制限群が1日に「体重1kgあたり2.5g」というかなりの高タンパク食 を摂取したことです。
5月6日


食物繊維で痩せる?「粘性食物繊維」の科学的効果
皆さんこんにちは。 今回はダイエット中に食物繊維を摂ることのメリットについて、約3,800人を対象とした大規模な研究をもとに解説します。 ■ 食物繊維の摂取で体重が減るって本当? 今回の研究は、「カロリー制限をせず、粘性食物繊維を摂ると体重は減るのか?」 を検証したものです。 つまり、いつも通りの食事に食物繊維を足すとどうなったかを見ています。 イメージしやすいですね。 ■ 粘性食物繊維の摂取のみで体は変わる 分析の結果、平均は以下のような変化がありました。 体重:−0.33kg BMI:−0.28 ウエスト:−0.63cm 特に、肥満者や糖尿病・メタボリックシンドロームのある人で体重減少が↑ 減少してはいるものの、少し物足りない印象ですね。 ■ 研究の最重要ポイント →食事制限をしていない つまり、普段とおり食事をしていたにも関わらず、すべての数値が減少したのです。 ■ 粘性食物繊維とは 水に溶けるとゲル状になる性質を持つ オートミール もち麦 海藻 こんにゃく ■ なぜ粘性食物繊維を摂取すると痩せる? メカニズムはシンプルです。 ① 胃の中
4月25日


閉経後の脂肪燃焼は運動前の食事タイミングが鍵?
皆さんこんにちは。 「最近太りやすくなった」「運動してもなかなか痩せない」 閉経後の女性にとって、代謝の変化は大きな悩みの1つですよね。 最新の研究(2025年発表)では、運動前の食事の内容(GI値)とタイミングが、私たちの体の脂肪燃焼や食欲にどのような影響を与えるのかが明らかになりました。今回はこの論文の知見を元に効率的な食事と運動のポイントをご紹介します。 是非最後まで読んでみてください! ◾️研究の背景:なぜ「閉経後」が重要なのか 更年期を過ぎると、女性ホルモンの変化により脂質異常症や代謝異常のリスクが高まります。 また筋肉力の減少に伴い、脂肪を燃焼する能力も低下しやすくなります。 その為、いかに効率よく脂肪をエネルギーとして使うかが健康維持のポイントになります。 ◾️ 脂肪燃焼に効果的な組み合わせとは?:低GI食vs高GI食&60分後vs120分後 この研究では、15人の日本人女性(閉経後)を対象に、4つのパターンで30分間のウォーキングを行いました。 食事の内容:高GI食(コーンフレーク等)または低GI食(玄米等) 運動のタイミング:食
4月19日


食習慣が慢性疼痛と関連している可能性
皆さんこんにちは。 今回は「食事と慢性的な痛み」に関連する内容です。 腰痛・膝痛・肩こりがなかなか治らない、年齢とともに痛みが増えてきた、そんな方、多いのではないでしょうか? 実はその原因は “食事内容”が関連している可能性があります。 炎症を起こしやすい食事と慢性的な痛みの関係を調べた研究をご紹介します。 慢性的な痛みに悩まれている方は是非ご覧ください! この研究はどんな研究? 対象は地域に住む高齢者 調べたのは 食事内容(DII:食事性炎症指数)※ 3ヶ月以上続く痛み(肩、腰、膝のいずれか) さらに 年齢 性別 抑うつ傾向 なども考慮して検証しています。 ※DII(食事性炎症指数):食事の内容が体の「炎症」をどの程度強めるか、あるいは抑えるかを数値で示す指標。 結論:DIIスコアの高い高齢女性は慢性疼痛が多く、うつ傾向との関連も 炎症を促す食事(高DII)の高齢女性ほど、男性と比較すると慢性痛を保有する割合が多く、 さらに 80歳以上の女性グループ 抑うつ傾向がある高齢女性 では保有割合が高いことが明らかになりました。 炎症を促進しやすい食事
4月15日


抗酸化物質は運動に本当に必要?最新研究から分かる「効果的な使い方」
筋トレやランニングをしている人の中には 疲労回復を早めたい 筋肉痛を減らしたい パフォーマンスを上げたい という理由で、抗酸化サプリメントを摂取している人も多いと思います。 しかし最近のスポーツ栄養学では 「抗酸化=多く摂れば良い」という考え方は正しくない とされています。 今回は、スポーツ栄養の代表的学術団体である国際スポーツ栄養学会(ISSN)の調査をもとに、 抗酸化とトレーニング適応の関係 サプリメントの適切な使い方 実務的なガイドライン を分かりやすく解説します。 運動による酸化ストレスは「悪ではない」 運動をすると体内では活性酸素が増加します。 一般的には「活性酸素=体に悪い」というイメージがありますが、 実はこれは半分正しく、半分誤解です。 ISSNは酸化ストレスを 適度な酸化ストレス(oxidative eustress) 過剰な酸化ストレス(oxidative distress) に分けて考えています。 適度な酸化ストレスは ミトコンドリアの増加 抗酸化酵素の強化 持久力適応 などトレーニング適応に必要なシグナルとして働きます。
3月13日


筋肥大はなぜ起こる?「重い重量だけが筋肉を大きくする」という誤解
筋トレの世界では昔から 重い重量じゃないと筋肉は大きくならない パンプが筋肥大を起こす トレーニング後のテストステロンが筋肥大の鍵 総負荷量が重要 というのがよく言われていますね 確かに上記の内容は筋肉を成長させるために必要ではあります。 しかし近年の研究では、こういった重要事項とされているものの幾つかが 誤解または過大評価された概念 である可能性が指摘されています。 今回は、 ヒトの筋肥大メカニズムを整理した論文 をもとに、 筋肉が大きくなる本当の仕組み トレーニング現場でよくある誤解 について、分かりやすく解説します。 筋肥大の重要な要因の一つ「機械的張力」 この研究の伝えたい中心の内容は非常にシンプルです。 筋肥大の重要な要因の一つは「機械的張力(Mechanical tension)」である という点です。 機械的張力というのは筋繊維にかかる力のことを言います 張力なので筋肉にかかるストレッチというのもその一つです。 筋トレで筋肉に負荷がかかると、筋線維の内部では 細胞骨格 接着タンパク メカノセンサー などというものがが刺激されます。.
3月12日


筋トレ中に一番効果的なプロテインはどれ?メタ解析で比較された最新研究
筋トレをしている人の多くが一度は気になったことがあるのは「どのプロテインが一番効果的なのか?」という問題です。 プロテインは ホエイ カゼイン ソイ ミルクプロテイン コラーゲン エンドウなど植物性プロテイン など、様々なサプリメントがあります。 ホエイは吸収が速い、カゼインはゆっくり、ソイはゆっくり且つ腸内環境を良くする、などそれぞれ良さがあります。 では、 筋肉量(除脂肪量)や筋力の向上に最も効果的なのはどれなのでしょうか? 今回は、複数のランダム化比較試験をまとめて分析した メタ解析研究 をもとに解説します。 どのプロテインが良いのか? この研究では レジスタンストレーニング(筋トレ)を行う健康な成人 を対象とした研究を収集し、 どのタンパク質サプリが筋肉や筋力の向上に最も効果的か を比較しました。 特徴は「ネットワークメタ解析」という方法です。 通常のメタ解析はA vs B の比較ですが、 ネットワークメタ解析では ホエイ カゼイン コラーゲン 植物性プロテイン など 複数のサプリを同時に比較 することができます。 つまり サプリメント同
3月11日


筋トレは「血糖」と「炎症」を同時に改善する?
皆さん糖尿病はご存知だと思います。 糖尿病には大きく分けて2つの方が存在します。 1型糖尿病と2型糖尿病です この2つの違いとしては、インスリンの分泌が低下する理由にあります。 1型は自己免疫性、2型は生活習慣によるものが大きいのです。 要するに成人になってから生活習慣が影響している糖尿病の大半は2型です。 2型糖尿病と聞くと、多くの人が 食事制限 有酸素運動(ウォーキングなど) を思い浮かべるかもしれません。 病院で先生から受けるアドバイスはこの二つが多いかもしれません。 しかし近年の研究では、筋トレ(レジスタンストレーニング)が血糖コントロールや体の炎症を改善する可能性があることが分かってきています。 今回は、 複数のランダム化比較試験(RCT)をまとめて分析したメタ解析研究 をもとに、 筋トレが2型糖尿病にどのような効果をもたらすのか を分かりやすく解説します。 2型糖尿病と慢性炎症の関係 まず知っておきたいのは、2型糖尿病の背景には 慢性的な炎症(慢性低度炎症) があるということです。 体内では CRP TNF-α といった炎症性物質が増
3月10日


ハチミツはトレーニング後の回復を助ける?最新研究から分かってきた「筋肉とハチミツ」の意外な関係
トレーニングをしている人の中には、「ハチミツは体に良い」「運動前に良い糖質」などと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 実際、ハチミツは昔から エネルギー補給食 として利用されてきましたが、最近の研究ではそれだけでなく、 筋肉の炎症 筋肉痛 トレーニング後の回復 にも関係している可能性が示されています。 今回は、2つの研究をもとに、「ハチミツと筋肉の関係」を分かりやすく解説します。 ① 過酷なトレーニングによる筋肉の炎症をハチミツが抑える可能性 まず紹介するのは、軍事訓練を受ける若い男性を対象にした研究です。 この研究では、 過酷なトレーニング(オーバートレーニング状態)にある軍卒業生 に対して、ハチミツを6週間摂取させた場合の変化を調べました。 研究の概要 対象 約20歳の男性軍卒業生 合計42人 グループ ハチミツ群:21人 プラセボ群:21人 摂取内容 ハチミツ群 ハチミツ12%溶液 5 mLを1日2回 プラセボ群 人工甘味料溶液 期間 6週間 評価したもの筋肉の炎症や損傷を示す血液マーカー CRP(炎症マーカー) TNF-α(炎
3月6日


ダイエットで筋肉はどれくらい減る?6か月・12か月の体組成データからわかったこと
「体重が減ると、筋肉もかなり落ちてしまうのでは?」 ダイエット中によくある不安です。 この疑問に答えた大規模食事介入研究が報告されました。 この研究では、 食事のみで減量したとき 6か月後・12か月後に 体脂肪・筋肉(除脂肪量)・骨量がどう変わるか を詳しく調べています。 ■ ダイエットは筋肉を減らすのか? この研究の対象は DIETFITS試験 (健康的低脂肪 vs 健康的低炭水化物)の参加者609人 ベースライン 6か月 12か月 すべてでDXA(体組成測定)を実施し、6か月までに体重が減少した323人(女性200人・男性123人)。 6か月時点の減量率で3群に分類: 減量率 人数 平均体重減少 <5% 102人 −2.9% 5〜9% 121人 −7.3% ≥10% 100人 −14.6% 注目したのは、 「減った体重のうち、どれくらいが筋肉(除脂肪量)だったか?」 という割合(%LML)です。 ■ 6か月時点の結果 ① 筋肉はどれくらい減った? 5%以上減量した場合、 → 減った体重の約3割前後が筋肉由来 という結果でした。 つまり、 10
3月5日


脂肪肝に「筋トレ」は効く?最新研究が示す効果とは
皆さん脂肪肝はご存知でしょうか? その名の通り肝臓に脂肪が蓄積し、機能低下によって身体への悪影響を及ぼすという状態です。 脂肪肝の診断を受けた人は、お医者さんから運動してくださいという指導が入ります。 そして運動を開始するのですが、多くは有酸素運動を開始します。 有酸素運動は体脂肪を減少させる運動として一般的にも推奨されていますよね。 しかし、筋トレは効果がないのでしょうか? 今回は、2026年に発表された最新のシステマティックレビュー&メタ解析では、 MASLD(代謝異常関連脂肪性肝疾患)に対する筋トレの効果 が詳しく検証されましたので、そちらをもとに解説をします! ■ MASLD[ 代謝機能障害関連脂肪肝疾患] とは? MASLDとは Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease の略。 代謝機能障害関連脂肪肝疾患と言います。 以前はNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)と呼ばれていた病態を含みます。 特徴は: 肝臓に脂肪がたまる インスリン抵抗性が強い...
2月27日


音楽・自律性・感情がトレーニングや集中力に与える影響 – 最新研究からわかったこと
運動や勉強で「疲れた…」「やる気が出ない」と感じることは誰にでもあります。 最近の研究では、 音楽・自分で選ぶ自由(自己選択)・トレーニングの楽しさ が、疲労やパフォーマンス、運動継続に大きく影響することが明らかになってきました。 今回は3つの最新研究から、実生活で活かせるポイントをまとめます。 1. 音楽は精神的疲労を和らげる 2025年の研究では、精神的疲労下でのパフォーマンスに音楽がどのくらい効果があるかを調べた9件の研究をまとめています。 主なポイント リラックス音楽・興奮音楽・好みの音楽 はいずれも、精神的疲労の自覚を下げる効果がある EEG(脳波)の指標でも、音楽を聴くと疲労の少ないパターンが出る 認知タスク (ワーキングメモリ、抑制制御など)は、音楽で改善される 特にテンポ120 bpm以上の速い音楽(興奮音楽)は反応速度改善に有利 運動パフォーマンス (持久走や反復タスク)は、自分の好みの音楽でより改善される 実生活への応用 勉強や仕事で集中したいとき → リラックス音楽や興奮音楽をBGMに スポーツや持久運動 →...
2月17日
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