「痩せている=健康」は本当?最新研究が示したBMIと死亡リスク
- 村上 拓斗

- 8月3日
- 読了時間: 4分

痩せていれば健康と思っている方は多いのではないでしょうか。
確かに肥満は、糖尿病や高血圧、心血管疾患など多くの病気のリスクを高めることが知られています。
2026年に掲載された研究では、低BMI(低体重)が死亡リスクの上昇と関連することが報告されており、「痩せていること」が必ずしも健康とは限りません。
今回は、この研究をもとに低体重が及ぼす影響について解説していきます。
是非、最後まで読んでみてください!
■BMIとは?
BMI(Body Mass Index)は、【体重(kg)÷身長(m)²】で算出される体格指数です。
一般的には
〇18.5未満:低体重(痩せ)
〇18.5~24.9:普通体重
〇25以上:肥満
と分類されます。
BMIは肥満判定として使われることが多いですが、健康状態を評価するうえでも重要な指標です。
■BMIは低ければ良い?
今回の研究は、30~79歳の健康な女性262,704人を対象に、BMI(体格指数)の違いによって、全死亡と40種類以上の疾患による死亡リスクがどのように変化するかを調べています。
平均17.1年間追跡し、研究の精度を高めるため、
喫煙経験がある人
心血管疾患
がん
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
などの既往歴がある人は除外されています。
※研究ではBMIをの6つに分類して比較。
①18.5未満
②18.5~19.9
③20.0~22.4
④22.5~23.9(基準群)
⑤24.0~27.9
⑥28.0以上
■結論:肥満よりも低体重のほうが危険だった
解析の結果、死亡リスクは
BMI約23.5kg/㎡
で最も低いと示されました。
BMIが23.5より低い場合
→死亡リスクは大きく上昇
BMIが23.5より高い場合
→死亡リスク緩やかに上昇
つまり、
今回の研究では、肥満よりも低体重の方が死亡リスクの増加は大きく、より多くの疾患との関連が認められていたのです。
■なぜ低体重で死亡リスクが高くなるのか?
この研究は観察研究であるため、低体重が直接的な原因とは証明されていません。
しかし、その背景としていくつかの可能性を考察しています。
① 筋肉量(除脂肪量)が少ない
解析では腹囲を調整することで、BMIが筋肉量(除脂肪量)をより反映する指標になるよう工夫がされています。
筋肉は身体を動かすだけではなく、
血糖を取り込む
基礎代謝を維持する
免疫機能を支える
病気からの回復を助ける
など、健康を維持するうえで重要な役割を果たし、この筋肉量が少ないことが要因と一つとして考えられています。
② 栄養状態の低下
低体重では、エネルギーが不足しやすく、
免疫力の低下
身体機能の低下
病気への抵抗力の低下
につながる可能性。
③ サルコペニアとの関連
筋肉量が減少したサルコペニアでは、
インスリン抵抗性の増加
↓
糖代謝の悪化
↓
血糖コントロールの悪化
が起こり、糖尿病関連死亡リスクの上昇につながる可能性についても考察しています。
■今日からできること
ポイントは除脂肪体重です。
つまり、筋肉量が重要だということがこれまでの内容で理解できます。
そして除脂肪体重の増加には食事が欠かせません。
まずは、適度な運動、3食しっかり食べる等、出来ることからステップアップしていくことが将来の健康的な体重管理に繋がるはずです!
■まとめ
体重は代謝、免疫、生殖、筋骨格系など全身の健康を左右する重要な要素であり、低体重も肥満も健康に悪影響を及ぼします。
「脂肪を減らしながら筋肉を維持・増やすこと」の重要性を再確認して下さい!
引用文献
Jingcen Hu,et al.Body Mass Index and Risks of More Than 40 Cause-Specific Mortality in Chinese Women: A Prospective Cohort Study.J Cachexia Sarcopenia Muscle. 2026 Jul 16;17(4):e70330.
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