SNSのダイエット情報に振り回されていませんか?【研究から考える正しい情報との向き合い方】

釧路市にあるパーソナルジムR.Physio labスタッフの村上です!
近年、SNSやインターネットでは、16時間断食や糖質制限、ケトジェニックダイエットなど、さまざまなダイエット方法が紹介されています。
誰でも簡単に情報を得られる便利な時代になった一方で、情報が多すぎることで、何を信じればよいのかわからなくなることもあるでしょう。
また、SNSで理想的な体型の人やダイエットの成功例を見ることで、「もっと痩せなければいけない」と感じる方もいるのではないでしょうか?
2026年に発表された研究では、トルコの18〜33歳の女子大学生580人を対象に、流行のダイエットに対する認知度や実践経験、食習慣とボディイメージの関係が調査されました。
今回はこの研究をもとに、ダイエット情報が身近にある現代だからこそ大切にしたい、正しい情報の選び方や健康的な身体づくりの考え方について、わかりやすく解説していきます!
ぜひ最後まで読んでみてください!
■ダイエット情報が多いことは良いこと?
現在はSNSやインターネットを利用することで、さまざまなダイエット情報を簡単に調べることができます。
例えば、
16時間断食
糖質制限ダイエット
ケトジェニックダイエット
デトックスダイエット
など、数多くの方法が紹介されています。
こうした情報を手軽に得られることにはメリットがあります。
正しい知識を身につけることで、自分の食生活を見直したり、健康的な習慣を始めたりするきっかけになるからです。
しかし、すべての情報が科学的根拠に基づいているとは限りません。
また、ある人に効果があった方法が、必ずしも自分にも適しているとも限らないのです。
例えば、同じダイエット方法であっても、年齢や体格、活動量、生活習慣などによって結果が異なる場合があります。
単に効果がありそうかどうかだけで判断するのは危険です。
情報を得る上で大切にしたいことを研究結果から考えていきます。
■研究内容
2026年に掲載された研究では、若年女性のボディイメージと流行ダイエットに関する認知、食習慣との関係が調査されました。
対象者:18〜33歳の女子大学生580人
平均年齢:20.7歳
平均BMI:21.56
研究デザイン:横断研究
調査期間:2020年2〜6月
評価項目:ボディイメージ、食習慣、流行ダイエットの認知度・実践経験・健康的だと思うかどうか
ボディイメージとは、自分自身の身体や外見に対する認識、感情、考え方、満足度などを指します。
例えば、同じ身長や体重であっても、自分の体型に満足している人もいれば、不満を感じている人もいます。
今回の研究では、身体の各部位や機能に対する満足度を評価する40項目の質問票を使用しました。
そして、対象者を以下の2群に分類しました。
身体への満足度が低い群:176人
身体への満足度が高い群:404人
この2群について、食習慣や流行ダイエットに対する認識などを比較しています。
■結論:情報をどのように理解し、自分の生活に取り入れるかが重要
まず、流行ダイエットに関する情報の入手先を調べたところ、以下の結果が報告されました。
メディア:70.7%
友人などの社会的環境:17.9%
管理栄養士・医療従事者:11.4%
対象者の約7割が、メディアからダイエット情報を得ていました。
ただし、ここでいうメディアにはSNS以外の媒体も含まれています。
また、情報源とボディイメージの間には、統計的に有意な関連は認められませんでした。
つまり、ダイエット情報を多く知っている人ほど、自分の体型に不満を感じやすいという結果にはならなかったのです。
しかし、SNSでの外見比較や理想的な体型への接触が、体型への不満と関連することは、これまでに別の研究で報告されています。
例えば、SNSでダイエットに成功した人の写真を見たとき、
他人の体型と自分の体型を比較する
今の自分の体型では不十分だと感じる
もっと痩せなければいけないと考える
効果の高そうなダイエット方法を探す
食事や体重に対するこだわりが強くなる
といった流れで生じる体型への不満です。
ここで重要なのは、「もっと痩せなければいけない」と考えるのではなく、自分の身体にとって本当に必要なことは何かを考えることです。
ダイエット情報を知ること自体が問題なのではなく、その情報をどのように理解し、自分の生活に取り入れるかが重要なのです。
科学的根拠を確認し、自分の身体や生活習慣に合った方法を選ぶことが大切だと考えられます。
■ダイエット情報に振り回されないための3つのポイント
まずは、正しい情報を選び、自分に合った方法を実践することが重要です。
① 科学的根拠がある情報なのか確認する
SNSでは、「1週間で5kg痩せる」「この食品を食べるだけ」といった情報を見かけることがあります。
しかし、個人の成功体験だけでは、その方法が多くの人に効果的であるとは判断できません。
特に、特定の食品や食事方法だけで必ず痩せるといった極端な情報には注意しましょう。
② 他人の結果と自分を比較しすぎない
SNSでは、短期間で大きく体重を減らした人や、理想的な体型の人の投稿を目にすることがあります。
しかし、年齢や体格、筋肉量、活動量、生活習慣などは一人ひとり異なります。
他人の結果と比較するのではなく、自分自身の体調や体力、生活習慣の変化に目を向けましょう。
③ 短期間の結果よりも継続できる方法を選ぶ
例えば、16時間断食や糖質制限などによって体重が減少しても、極端な食事制限によって必要な栄養素が不足する可能性があります。
また、その生活を続けられなければ、体重が戻ってしまう場合もあります。
まずは、基本的な習慣を見直すことが重要です。
必要なエネルギーや栄養素を確保する
タンパク質を十分に摂取する
筋力トレーニングなどの運動を取り入れる
睡眠や生活習慣を整える
無理なく継続できる食事方法を選ぶ
■ まとめ
流行ダイエットの認知度と身体への満足度との間には、明確な関連は認められなかった
対象者の約7割がメディアからダイエット情報を得ていた
ダイエット情報を知ること自体が問題なのではなく、その情報をどのように理解し、自分の生活に取り入れるかが重要
ダイエットは、自分の身体を否定するためではなく、より健康的で快適な生活を送るための手段です。
自分自身の身体の状態や生活習慣に合った方法を選ぶことを大切にしましょう!
引用文献
Ayşe Nur Kahve,et al.Assessment of the relationship between awareness of popular diets and body image among young women: a cross-sectional study.J Health Popul Nutr. 2026 Jul 7;45:211.
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